ノルウェー紀行

外国に住んだり、頻回に旅行したりすると、どうしても日本との差異が気になってきます。もちろん、時代とともにその内容は変わってきます。

常に日本が勝つのは食事です。日本ほど良い食材に恵まれ、凝った料理を作る料理人が多い国はありません。ノルウェーも新鮮な魚介類で有名ですが、日本ほどの種類はありません。ただ、小エビ、サーモン、オヒョウ、アジ、鯛など、大西洋の魚は日本よりも油が乗っていて美味しいものもあります。

北欧でポピュラーな小エビのオープンサンド。味はマヨネーズだけです。

食べたのは、ムンクイプセングリーグなど有名人が通ったという、市庁舎近くのエンゲブレト カフェです。エビのほかは、魚介類のスープと牛肉のサンドをオーダーしました。月曜日というのに、昼間からお酒を飲んでる人が多かったです。午前中は飲酒が禁止されているせいでしょうか。

変てこな彫刻をたくさん残したヴィーゲランの像です。北欧は近代に造形美術が栄えたので、街のいたるところにオブジェがあったりします。北欧調の家具もそのつながりでしょうか。

ノルウェーは国民一人当たりGDPで世界4位の豊かな国ですが(日本は25位)、労働時間は短いです。土曜の午後、日曜日全日デパート休業なのにはびっくりです。

市街地にあるアパートは数千万〜数億と、日本よりも高いくらいですが、学生時代からローンを組んで購入します。建築規制が厳しく、新規供給が制限されているので、既存の住宅の価値が下がらないからです。

人口が減りつつあるのに、新規住宅の供給を止めない日本との違いは大きいです。ちなみに、アパートをわざわざマンション(豪邸)と言い換えて民を欺くあくどい商法も日本独特ですが。

しかし、英エコノミスト誌による「世界住みやすさランキング」で大阪が世界3位の銅メダルに輝きました。気候、治安、文化、交通、医療など、評価された結果です。住宅は評価の対象外です。念のため。

あちこち旅するたびに日本(大阪)の良さを再認識してきた自分にとって、当然の結果とはいえ、少し誇らしい感じもいたします。これからも世界の人々に愛される大阪であって欲しいと思います。

ST