スウェプトソース OCT

連休明けの今週は、大勢の患者さんにご来院いただき、外来がてんてこ舞いでした。ありがたいことです。

当院のように大勢の医療スタッフ、多数の器械を抱えていますと、ふと「これから患者さんが来られなかったらどうしよう」との思いにかられることがあります。不安神経症なのですかね。幸いにして、過去20年、その思いは常に杞憂でした。

最近は手術器械、検査器械とも年々値段が高くなっています。それだけ医療が進歩しているということです。にもかかわらず、手術点数(代金)は据え置きか減点という流れです。来年の4月にも点数改定がありますので、油断はできません。

今のうちにと、去年から改装や買い替えなど、投資を行なっています。

今回は後眼部OCTを買い替えることにいたしました。蛍光眼底カメラが壊れたことがきっかけです。この機会に蛍光撮影をやめることも考えたのですが、やっぱりそれはできません。とすれば、新しい蛍光カメラが必要となりますが、トプコンから蛍光撮影とOCTが出来る器械が出ているのです。

しかも、OCTはスウェプトソースという最新型。従来のフーリエドメインと比べて、細部の解像度はもとより、硝子体や脈絡膜まで撮影されることにより、より正確な診断が可能で、手術や注射の適応が確実になります。

網膜硝子体手術の専門施設としては、どうしても必要な診断装置です。

蛍光撮影のできるSSOCTとできないタイプの2台をまとめて購入することにいたしました。後眼部OCTが2台になることにより、従来懸念されてきた「OCT待ち」がなくなり、よりスムースな診療が可能となることでしょう。

後眼部OCTはこれで3世代目になります。加えて、前眼部OCTカシア、OCTつき眼軸長測定装置IOLマスター700など、OCTの技術は眼科領域であちこちに広がっています。

ST