下半期

2014年度の後半に入りました。2年に一度、4月に保険改定があり、この4月は結構大掛かりなものでしたが、その結果がようやく判ってきました。

年々減少している分野、それほど変化ない分野、伸びている分野、新たに始まった分野、休止した分野など、中身は大きな増減があるものの、全体としてはそれほどの変化はありませんでした。ほっと一息といったところです。

最も伸びているのは、抗VEGF薬の硝子体内注射でしょうか。しかし薬剤費が高いのでそれほど利益が増えている訳ではなく、逆に、このせいで保険点数が食われますので、他の分野にしわ寄せが来ています。

大多数の手術点数は減っておりますし、点数の変化がないものでも、従来より適用基準が厳しくなったりして、実質的な値下げとなっているものが多いです。

中で、角膜変性症や帯状角膜混濁に対するエキシマレーザー治療(PTK)が保険適応になっているのは、数少ないプラス材料です。もっとも、患者さんの数は極わずかです(からこそ、保険収載されたのでしょうか)。

次いで、多焦点IOL移植も増加しています。民間の先進医療特約保険をお持ちの患者さんが増えていることも要因のようです。当院では、民間保険の有無にかかわらず、厳格に適応を守るように心がけています。

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