ヴァーサ博物館

先週はお盆で手術をお休みしていましたが、その反動か、今週はとても忙しいことになってしまいました。

今日は白内障手術を22件行ない、うち4件が屈折型多焦点IOLレンティスでした。レンティスは遠方、近方ともよい視力が出て好評ですが、手術はとても神経を遣います。といいますのも、レンズの中央にある遠方部の出っ張りがちょうど瞳孔領にかかっていないと性能が発揮されないからです。

そのため、レンズは常に嚢内固定しなければならず、CCCも程よい大きさで中央に作らなくてはなりません。ということは、「絶対」破嚢が出来ないということでもあり、普通の倍は時間がかかってしまうのです。

その点、リストアやテクニスマルチなどは、破嚢してもCCCさえちゃんと出来ておれば問題ありません。レンズの足を嚢外にし、光学部をCCCから嚢内にはめ込む、reverse optic captureという状態にすればよいからです。レンティスはこの手が使えません。

先週はひさしぶりにヨーロッパへ行ってきました。ストックホルムではヴァーサ博物館というところに行きました。

1628年に沈没した軍艦を引き上げ、ジグソーパズルを解くかのように復元したそうです。軍艦が何故沈んだかを調べた結果や、当時の船内の様子などが展示されていました。とても科学的なよい博物館でした。

戦艦は航海に出て1500メートルで沈んだとのことですから、このあたりの海だったということです。

北欧はゲルマン人(白人種)が最初期(紀元前後)に住み着いた場所とのことです。比較的戦乱も少なかったそうで、きれいに町並みが保存されています。

ST