よくあるパターン

何故かよくある糖尿病患者さんとのやりとりの一例です。


私: 「糖尿病で眼底出血が少し増えていますね。」
患者Aさん: 「糖尿病の薬を飲んでるんですけど、ずっと飲んでても大丈夫なんでしょうか?」
私: 「もちろん。糖尿病では血糖値のコントロールが大切なので、しっかりと飲み続けてくださいね。」
(ちなみにちょっとタバコくさいので)
私: 「ところで、タバコはけっこう吸われるのですか?」
患者Aさん: 「いやぁ〜、なかなかやめられへんのですわ!」
私: 「タバコこそ悪くなる原因ですよ!(なぜタバコより薬の方を聞いてくるの???)」


糖尿病では、高い血糖値が持続することにより、まずは細い血管からつまったり傷んだりしていきます。
そのため、血管の細い眼底に症状が現れやすいのです。
失明を防ぐためには、糖尿病の薬をしっかり飲み続けて血糖値をコントロールすることが大事です。
そして、タバコをやめることも同じくらい大事です。タバコに含まれるニコチンは毛細血管を収縮させてしまう作用がありますから。
そんなわけで、患者さん達がタバコよりも先に糖尿病の薬が悪いと疑うところが私には不思議でならないのですが、どなたか教えてくださいませんか?
ちなみに、高血圧患者さんの黄斑変性症でも同様の会話が繰り広げられています...
Ft