先日、千日前にあります『津軽三味線が聴ける店 ろくだん』に行って参りました。
店名の『ろくだん』は、曲のタイトルです。
箏曲の『六段の調べ』は有名ですがそれとは異なります。
もともと楽譜のない津軽三味線は同じ曲でも時代や流派によって大きく異なるのですが、『六段』は唯一流派を超えて合奏できる曲です。
お店は金曜日ということもあり常連客で溢れていました。
この日の演奏者は柴田雅朗さん。
リクエストに応じてたくさんの曲を演奏して下さいました。
演奏も素晴らしかったのですが、なんと普段は大学で病理学の教授をされているそうです。
なかなか練習する時間がないんです…と言われていましたが、
毎週金曜日の演奏を担当されており、毎週常連のお客さんに喜んでもらえる演奏ができるのはスゴイことだと思いました。
案の定、私たちもその場で演奏することになってしまい、先生の高価な三味線をお借りして弾かせていただきました。
お酒のせい?もあってかグダグダでした…
お酒を呑むと耳が遠くなるそうですね、酔っ払いのおじさま方の声が大きいのも納得です。
今後は弾くまでお酒は我慢です。
今回の演奏を通して、基礎の大切さを痛感しました。
流派が違っても、知らない曲でも、基本的な奏法は同じですのでそこは誤魔化せません。
師匠のいう「百回の練習よりも、一回の舞台」、今回もたくさん勉強させていただきました。
M.S