浅草 民謡酒場

東京の浅草には民謡を間近で楽しみながらお酒が飲める「民謡酒場」がいくつかあります。

昔、故郷を離れて東京に出てきた若者たちが癒しを求めたのは、慣れ親しんだ地元の民謡でした。東京屈指の歓楽街である浅草の吉原遊郭台東区千束)あたりには、「民謡酒場」がたくさんできたそうです。

有名なお店は『追分』です。若手三味線奏者や、民謡歌手の登竜門として知られています。

上京して住み込みで働き、昼は大学に通いながら、師匠のもとで歌や三味線のお稽古に励み、夜は追分で演奏するといった生活が今もなおあります。

ですので、お酒や料理を運んで接客してくれたスタッフが、そのまま演者として舞台に立つスタイルです。

津軽三味線奏者の吉田兄弟のお兄さんもここで修業をしたそうです。

『追分』は、昨年末に61年の歴史に幕を下ろし、今年の5月に浅草の千束通り商店街に移転し『和ノ家 追分』としてリニューアルオープンしました。

先週末に急に思い立って、一人で行って参りました。

正直、一人で民謡酒場に行くのはどうかと思っていましたが、たくさんの演者さんが「どこから来たんですか」「誰のお弟子さんですか」と話しに来てくれました。若手の登竜門なので10代の人もちらほらいるのですが、みなさんコミュニケーション能力が高く、ここで修業することで演奏技術だけでなく、社交術や度胸が身についてプロになっていくんだろうなと感じました。

ステージは40分ほどですが、津軽三味線や胡弓の演奏、民謡、どじょうすくいなど、全国大会優勝者ばかりのステージは大迫力でした。

また急に時間ができたら行こうと思います。

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M.S