緑内障

今週は手術をお休みしています。時々お休みの週を入れるのは、万が一の体調不良で手術を延期せざるを得ない場合が考えられるためです。

ということで、今週はお昼から期限の過ぎた依頼原稿を仕上げたりしております。外来では2月に入って新患のご来院が増えてまいりました。白内障手術の予約も4月にまで伸びてしまっています。これ以上待機期間が伸びないよう、夏まではなんとか手術例数をこなしてゆきたいと思っています。

白内障の患者さんが10名こられると、そのうち1名くらいの割合で、緑内障を伴っておられる方がおられます。前医で治療が行われておればよいのですが、なかには、ご本人さんがそれとは気づかず、当院に白内障手術希望で来院されて、初めて緑内障が見つかったということも多いのです。

緑内障では、現状で視神経がどれだけ傷害されているかを知ることがとても大切です。診断はOCTが威力を発揮いたします。従来、緑内障の診断では視野検査が重要視されており、もちろん今もその状況は同じな訳ですが、白内障による視力低下がありますと、正確な視野測定が出来ないことも多いのです。その点、よほどの強い混濁でなければ、OCT検査で緑内障性視神経傷害を定量的に測定することができますので、とても助かっています。

緑内障白内障が合併していても、白内障手術が必要であることには変わりませんが、緑内障の種類、程度に応じていろいろな治療パターンを考えなければなりません。

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