昨日は網膜剥離に対する硝子体手術、眼内レンズ亜脱臼例に対する硝子体手術とトラベクレクトミーの併用手術などが行われました。また、今日はお昼から白内障手術でした。
今日から超音波手術装置としてアルコンのInfinityを使いました。いままで、何度も試用していた機種ですが、今日初めて、二部屋で使いました。
この器械はtorsional phacoといって、軸が回転することにより効率を上げているのが特長です。各種文献を見ても、AMOのellipseやB&LのStellarisよりも超音波効率が高いとされています。しかし、この特長は先が曲がった、いわゆるケルマンチップでないと発揮されないので、従来のストレートチップに慣れていると、使いづらい感じもいたします。
普通の症例だったら何ともないのですが、チン氏帯断裂や散瞳不良例では神経を使ってしまいます。
少々硬くても2.2mmでOKですし、バーンもほとんどないのが大きな利点です。
ちょっと心配もありますので、ソブリンも今しばらく手元に置いておくことにいたしました。
6月の中旬からトラベクレクトミーの際のデバイス、「express」が発売されます。レクトミーの際にパンチで孔をあけ、イリデクトミーを行うという操作の部分を省略し、前房と強膜弁下を交通させる、いわば「人工濾過弁」として機能させます。
当院ではトラベクレクトミーも多数行っていますので、そのうちこれを使う機会も出てくることでしょう。
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