眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)

「ものもらい」は、まぶたに黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して起こるもので、医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」とも言います。以前の当ブログ内でもご紹介しました(http://d.hatena.ne.jp/tsuboieye/20110210
抗生剤の点眼や内服で治療を行いますが、切開排膿が必要な場合もあります。
ほとんどはこれらの治療で治るのですが、幼児や免疫力の低下している患者さんの場合で、稀に感染が周囲に広がりひどい腫れと痛みを起こしてしまうことがあります(眼窩蜂窩織炎)。もしもこれ以上悪化すると、敗血症などを起こして命に関わる可能性があるので、早急に抗生剤の点滴治療などが必要です。
当院のような日帰り手術専門のクリニックではこのような重症の患者さんは比較的少ないのですが、最近は偶然なのか蜂窩織炎の患者さんが続きました。他にもちょっと変わった所見や症状の患者さんが多いように思います。季節の変わり目だからでしょうか??
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