前眼部OCTの有用性

本日読んだ眼科雑誌に前眼部OCTの有用性についての特集(海外記事)がありました。
(前眼部OCTについては以前の当ブログの記事をご参照ください)
緑内障分野においては、有用な例として「狭隅角の評価」や「患者にとっての分かりやすさ」がまず初めに挙げられていました。
やはり、目の模型や図を見せるよりも、患者本人の目のOCT写真を見せる方がはるかに分かりやすいとのことで、当院と全く同じ利用方法でした。
他に、角膜厚測定ができることも役立っています。角膜厚は眼圧の測定値に影響しますので、緑内障の患者さんでは最近は必ず測定するようにしています。接触式の超音波パキメーターよりも患者さんの負担が少ない上に、角膜の形状まで把握できます。
ただし、まだ前眼部OCTだけで万能というわけにはいきません。たとえば、隅角を詳細に観察するには色や色素、血管などが分かる隅角鏡のほうが有利です。
様々な検査をうまく組み合わせて活用することが肝要です。
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