ワルトシュタインソナタ

前にも書いた作品53「ワルトシュタイン」の演奏ですが、一番大事なのを忘れていました。ロシアのピアニスト、エミール ギレリス(Emil Gilels)によるものです。この人のグリサンドは完璧です。コーダの入りは8分くらいです。

1971年頃、ギレリスの演奏会に行った記憶があります。まさしくワルトシュタインソナタで開始され、ブラームスの作品116(小曲集)とパガニーニ変奏曲が続いたと思います。パガニーニ変奏曲でもオクターブグリサンドがあります。ギレリスはこの技術をよほど得意にしていたのでしょう。

1970年にはリヒテルが初来日して爆発的人気を博しました。比較して、ギレリスはそれほどでもなかったようです。学生などの招待客で埋まっていました。

60年〜70年代にかけて大物ピアニストのコンサートによく出かけました。毎日ホールで行われた、ポリーニの日本デビューコンサートにも行ってます。当時、ピアノコンサートが大きなイベントとして企画されていました。一部はあたかもロックコンサートのように。隔世の感があります。


ST