今日はお昼から白内障手術が22件行われました。火曜日は私、院長が全症例を担当しています。
ユリーフ内服が3例ありました。もちろん、手術中に多少の縮瞳を認めました。また、虹彩がヒラヒラと波打つのが特徴的です。こんな症例では、赤星式に分割をすませた後に超音波をかけるのが有効です。というのも、縮瞳は超音波のショックで起こるからです。
あらかじめ分割を済ませておくと、縮瞳しても恐くありません。
高度近視に対する屈折矯正含みの症例が3例ありました。もともとの屈折が−10Dくらい以上で、−1〜−3Dを狙う症例です。
こんな場合、なるべく両眼を同時期に行わなければなりませんので、当院では連日手術としております。火曜日と水曜日に片眼ずつの手術を行います。
ICG染色は一例に行いました。結局、幸いなことに、破嚢やCCCの流れを一例も起こすことなく、全例終了いたしました。
超音波手術装置の効率がアップしてきたことにより、破嚢やECCE(嚢外摘出術)がほとんどなくなりました。手術の合併症は激減しておりますが、その分、より良好な結果を求められることになっております。
最近では、屈折の細かいズレや乱視の残存に注意が向けられるようになってきています。手術の進歩には終わりというものがありません。
昨日は糖尿病の黄斑浮腫例に対する白内障と硝子体手術の同時手術の際、マキュエイドを使用しました。OCTで予測された通り、黄斑部に薄く硝子体がこびりついていました。
マキュエイドがなかった時代でも、20Gのカッターで強く吸引することにより、硝子体剥離を簡単に作ることができました。しかし、今は23〜25Gの時代です。可視化+ピーリングが必要です。
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