iPS細胞 〜続報〜

先週木曜日に書いたiPS細胞について、この1週間だけでも3つの関連記事を見かけました。きっと他にも記事や報告がまだまだあるでしょうから、山中伸弥先生のiPS細胞の研究は本当に偉大ですね。

1. ヒトiPS細胞で「血小板」作製、難病治療に有効か(読売新聞 11月23日10時16分配信)

2. 米国で2件目の臨床試験ES細胞、網膜疾患患者に(時事通信 11月24日5時27分配信)

3. iPS細胞、安全に培養 東大など材料開発 病原体感染防ぐ (日本経済新聞 11月25日朝刊)

とくに2.の記事は眼科としては要注目!です。ES細胞から作製した網膜色素上皮細胞をStargart病という遺伝性の網膜疾患の治療に用いる臨床試験だそうです。先日の山中先生の講演では、iPS細胞からの網膜色素上皮細胞の作製もすでに可能とのことでしたので、臨床試験で治療効果がきちんと確認できたならば、きっとiPS細胞で実用化されることと思います。また、他の網膜疾患にも応用可能かもしれません。臨床現場に従事する者として、臨床試験がうまくいくことを切望しております。

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