ICL開始!

昨日は当院においては初めて、ICL移植手術が行われました。2例4眼に行われました。

ICLは製造者による認定システムが特徴です。講習会をいくつか出席するだけではなく、インストラクターが現地に出向いて指導する、オンサイト トレーニングが行われています。

昨日行われた症例は、いずれも、LASIKの適応をはずれた高度近視の方でした。LASIKでは近視の程度が強くなればなるほど、術後の視機能は悪化いたします。角膜を削って作るレンズの精度が悪化するからです。その点、ICLは矯正度数があがってもレンズのクオリティーはそれほど変わりませんので、LASIKと比較する場合、近視の程度が強いほど有利になります。

手術は白内障手術と似ていますが、水晶体を傷つけないように注意が必要です。眼内手術(白内障手術、硝子体手術など)に慣れた術者でないとちょっと危険です。

昨日おこしいただいたI先生は、ICLの経験が5年以上あるだけではなく、白内障手術の術者としても著名な先生です。手術のみならず、術前、術後管理についても納得の解説をしていただきました。

今日は祝日でしたが、ICLの術後を診るために出勤いたしました。幸い、2例とも、申し分のない成績でした。

−6D以上の高度近視ではLASIKよりもICLがメインになってくるかもしれませんね。


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