LASIK後の網膜硝子体手術

今日はお昼から白内障手術が22件おこなわれました。6月に胆石手術を受けて以来、手術数を少し制限しておりましたが、ようやく以前と同じ数に戻すことができました。

今週末は神戸で日本臨床眼科学会が行われます。木曜の午後には「LASIK後の網膜硝子体手術の注意点」という演題で講演があります。

LASIKで用いるマイクロケラトームにより、短時間ではありますが、眼圧を上げ、硝子体基底部を吸引し、角膜を圧迫いたします。この操作により網膜剥離や黄斑円孔が生じるのでは?という心配があります。

結論から言いますと、LASIKが直接の原因となって網膜剥離が起こるという証拠はありません。LASIK後の網膜剥離の発生率は通常の近視眼の発生率と大差ないからです。

とはいえ、そもそも近視の方がLASIKを受けるわけですから、LASIK後に網膜剥離が生じるのは珍しくありません。講演では、そんな場合の、手術の問題点について述べる予定です。


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