IOLマスター

4月から実施される健康保険の点数の改定について、2/15に院長が当ブログに書きました。今回の改定では、高度な技術の要求される処置や手術は点数が上がり、逆に、一般的な検査などは点数が下がった傾向があります。眼科についても、視力検査などは点数が下がりましたが、逆に、新たに登場した項目もあります。
「光学的眼軸長測定」がその一つです。
眼軸長とは目の大きさ(前から後ろまで)のことで、白内障手術時の眼内レンズの度数を決める際にきわめて重要です。以前は検査器械を目に当てて超音波で測定していましたが、誤差が大きいという弱点がありました。「光学的眼軸長測定」では、レーザー干渉計を用いて目に触れずに測定します。

当院ではIOLマスターという器械を用いています。超音波方式に比べると誤差が少なく、また、眼内レンズを決める計算式も特殊なものが使用可能です。
通常の白内障手術の場合にも大活躍ですが、特に多焦点眼内レンズを使用する場合や、レーシックを以前受けておられる患者さんの白内障手術では必須と言っても良いほどに役立ちます。
つまり、より良い治療、より高度な治療に寄与する検査であり、今回は国からもお墨付きをいただいたということになります。医学的に高度なことに対して、今までよりも評価されるようになったのは良い傾向です。
さらに良い医療、高度な医療を提供できるように、引き続き努力していきたいと思います。

Ft