ツイン シャンデリア

今週と来週とで今年の予定手術は終わりです。今日は、硝子体手術他が行われました。

ドルク社のブライトスターはシナジェティックス社のフォトンと並んで、硝子体手術用照明装置の双璧です。どうやら、もともと後者が先行し、市場が開拓されたところに、前者が出てきたということのようです。フォトンの登場は2005年とのことですから、ずいぶんと古い歴史があります。

シャンデリアがあれば、左手で照明プローブを使う必要がなくなり、簡単な症例であれば右手一本で済みます。これは、硝子体手術の敷居をとても低くしたことになります。また、複雑な症例ではバイマニュアルが行えます。これは、硝子体手術の適応を拡大することになります。今や、硝子体手術に必須の器械と言えましょう。

結膜を開けずに行う小切開無縫合カッター、シャンデリア、そしてワイドアングル観察システムは硝子体手術における三種の神器となっています。

今日は世評に高い、ツイン シャンデリア(ブライトスター)を初めて使いました。これは、カニューラをつけずにそのまま突き刺すタイプです。二本突き刺すのは若干手間がかかりますが、影の少ない照明光は一本よりも明らかに優れており、簡単な症例では、インフュージョンとカッターの2ポートで済みます。結果、低侵襲で安全性も高まるでしょう。

ブライトスターはフィルターにより光源の色を変化させることができます。4種類のフィルターが入っています。これは、空気灌流下での過熱予防、視認性向上のためです。

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