糖尿病による眼病変

今日は副院長に代わって、小生が連投です。

糖尿病による眼病変にはいろいろなバリエーションがあり、適切に対処するには豊富な経験と知識、技術、気力、体力が必要です。

矯正視力が低下している場合、その原因をつきとめなければなりません。白内障、黄斑浮腫、硝子体出血、網膜剥離などがそれで、それぞれ対処法が異なります。

白内障はもちろん白内障手術、黄斑浮腫では抗VEGF薬あるいはステロイド(マクエイド)の硝子体内注射、硝子体出血および網膜剥離では硝子体手術を行ないます。

かっては黄斑浮腫にたいしても硝子体手術を行なったこともありますが、今ではまず行ないません。黄斑前膜が著しく発達している場合を除いて。

25Gあるいは27Gカッターが導入されて以来、硝子体手術が飛躍的に安全になり、対象症例が拡大しています。加えて、広角観察装置、シャンデリア照明、染色などのおかげで、手術も易しくなりました。

ところで、この広角観察装置、当院では開院当初(20年前)より使い続けております。大学などが採用するはるか前のことです。

当初は、慣れた助手が居ない環境でなんとか硝子体手術ができるようにと導入した装置ですが、今ではあたりまえのことになってしまいました。

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