タイガース優勝、おめでとう!

一昨日は38年ぶりの優勝で大阪中が大興奮でしたね。今回優勝が決まった大阪ドーム大阪市西区にあります。西区の東の端で、中央区心斎橋に近いところが坪井眼科、西の端で大正区、港区に近いところが大阪ドームです。大阪ドームは坪井眼科にとっても地元です。

 

大阪ドームオリックスの本拠地なのに、周り中が阪神ファンで、試合後、群衆が繰り出した場所も中央区の道頓堀です。これはなぜでしょうか。

 

大阪にはもともと阪神(梅田)、阪急(梅田)、南海(難波)、近鉄天王寺)と4つも球団がありました。ところが、1989年、阪急がオリックスに買収されて本拠地が西宮になり、南海がダイエーに買収され、本拠地が福岡になりました。また、2005年、近鉄オリックスに吸収され、大阪からプロ野球球団がなくなってしまったのです。大阪人からすると、オリックスは大阪の球団を二つも取った仇のような気がしてしまうのです。

 

一方、タイガースは1936〜1940年、1947〜1960に「大阪タイガース」と自称していたように、本拠地こそ甲子園(兵庫県)なものの昔から「大阪」を看板に揚げているほか、東京ジャイアンツが威張っているセリーグで唯一の関西チームということで、大阪人の魂にグッと触れるものがあるのです。

 

高度経済成長期、東京中心に何もかもが動いていた頃は、読売ジャイアンツの天下でした。ところがバブル崩壊の頃からパリーグの方が実力が上になりました。失われた30年からアベノミクスに至り、大阪では維新が天下を取るようになり、関空が開通して東京を経ることなく海外と繋がるようになったことなど、東京が相対的地盤沈下を来すと、東京読売ジャイアンツが勝てなくなりました。このように、プロ球団の力は地元経済と強く結びついています。

 

今回、59年ぶりに関西チーム同士が日本シリーズで戦ったとのことですが、これはインバウンドで沸く関西の勢いがそのまま反映されていると思います。

 

また、東京を蚊帳の外にして、これほど盛り上がった(試合内容的に)日本シリーズも記憶にないほどです。これからも大阪は独自に盛り上がり、発展を続けて行きたいものです。

 

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