英国シェフィールド・ハラム大学A・ウィグフィールド教授は
「孤独」と社会的は「孤立」とは違うと指摘する。
「孤独」は社会的な結びつきが不足していると各人が主観的に
認識する感情だという。
年齢、性別、基礎疾患などに関わらず、社会的な結びつき
が強い人は弱い人に比べて生存率が50%高いことが
結論づけられた。同時に、孤独は死亡に関し運動不足や
肥満より上位のリスクファクターに位置付けられた。
人類が社会的動物として進化する過程で、仲間と一緒に
いたいという根源的な欲求が満たされないと精神的ストレス
となり、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌量が増える
など生理現象が誘発される。
ウィグフィールド教授は孤独感が「闘争、逃走反応」を
引き起こし、炎症や白血球の増加を促しているようだと説明する。
孤独感が慢性化する前の取り組みが理想的だ。
英国で孤独問題に取り組む団体は手始めに「近所の人に挨拶をする」
ことを勧める。共通の趣味、関心を持つ人々との交流や
ボランティア活動がいいという。
かつて日本では普通にあった近所付き合い
「向こう三軒両隣」⇨自分の向こう側の家3軒と左右2軒の
隣家とは日常的に親しくすること。今ではプライバシーとか
犯罪防止のために、自治会名簿の扱いも大変難しくなっていますが
大規模災害の時はご近所、自治会、管理組合などが
先ず動きます。市、府、県、国の行政の支援は自治会単位
からの報告で救援物資(水、食料)の手配を始めます。
健康のためにも大規模災害を乗り切るためにも
「ご近所さん」は大切です。
季節は薔薇から紫陽花へ
Y.T