初期盤

最近手持ちのCDプレーヤーが潰れて修理に出しているので、昔のLPレコードばかり聴いています。これらは大体1950年〜1970年くらいに製造されており、デジタルではなくアナログで録音されています。アナログテープは経年劣化がありますので、製造時期が古いほど良い音がします。テープに録音されたのち初めての製品=初期盤が最も良い音がすると信じられています。

 

初期盤を見分けるのはマニアならば常識です。レーベルの特徴から製造時期がわかります。例えば英国デッカのクラシカルステレオ盤の場合、wide-band with 'original recording by'が最も古く、’made in England by'となると一段あたらしくなり、narrow bandはさらに劣化し、オランダプレスになると最悪です。

 

良い音がすると評判の初期盤レーベルは、ステレオ時代には米RCA(リビングステレオ、shaded dog時代)、米マーキュリー、英コロンビア、英EMI、英デッカの5大レーベルです。

 

しかしそれ以外でも、米コロンビア(ワルター、カザルス、オーマンディ、グールド、ホロヴィッツバーンスタイン、ブタペスト)米キャピトル(ストコフスキーミルシテイン)、獨DGG(カラヤンベームヨッフムフリッチャイ、ケンプ、アンダ)、蘭フィリップス(ハイティンクグリュミオー、イムジチ、シェリングヨッフムヘブラー)などなど、収集のたねは尽きません。

 

特に弦楽器や室内楽の音が優れており、CDしかしらない人が聞くとびっくりされることでしょう。

 

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