武寧王のお猪口

先日韓国から9年ぶりに来日された知人から、お猪口をお土産にいただきました。韓国の国立博物館で購入されたそうで、きれいな模様が入っています。

 

 

右側の男性用は王冠、左の女性用は王妃冠で、どちらも韓国の墳墓から掘り出されたもののコピーです。

 

実はこのお墓にはかなり以前に旅行で訪れたことがあります。百済の第25代、武寧(ムニョン)王のお墓です。

 

武寧王は幼少期には日本列島で過ごし、伯父(または祖父)が倭王とされる人物だったとの説があり、日本の(当時の)王室と血縁関係にあった可能性があります。時代的には5世紀おわり~6世紀初めであり、河内の巨大墳墓の時期です。

 

私の住む大阪南部、南河内には「百済」の地名が多く残っており、泉北ニュータウンで出土する須恵器という土器も百済人が作ったとされています。

 

武寧王が幼少期を過ごしたのも大阪南部であったことでしょう。そう考えると、とても親しみの持てるお猪口です。よいものを頂きました。

 

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