外来と手術

年末が近づいてきて、予定手術の枠が一杯の中、緊急的な対応を迫られる患者さんもおられ、今週は月から金まで毎日午後から手術が満載となってしまいました。加えて午前の外来も忙しく、息つく暇もないくらいです。来週の火と水曜日で予定手術は終了しますので、あと少しの辛抱と言い聞かせて自分に鞭打っています。

 

外来と手術とどちらが疲れるか、昔は外来でしたが今はやっぱり手術ですね。外来では診断と治療方針の決定が主な業務であり、検影法(注1)や直像鏡(注2)が現役のころ(40年前)ではなかなか難しかったですし、骨が折れたものですが、今やOCT(前および後)と広角眼底撮影装置があれば、診断で迷うことはありません。今後AIが発展することによりさらに楽になるものと思われます。

 

一方、手術では未だに手作業で終始しており、1例1例緊張の連続です。機械化が進んでいるのはLASIKくらいで、白内障緑内障、硝子体、眼瞼、ICL、と全て顕微鏡下での手作業です。典型的な肉体労働ですね。目の疲れ、肩こり、腰痛が頻発です。

 

消耗戦になりますので、日頃から体力をつけておかなければなりません。モネちゃんの散歩は丁度よい運動になります。ゴルフは疲れるから何年も前にやめました。

 

注1)スキアスコープのことで、眼底に光をあてて反射の動きからレフ値を推測する方法。1980年ごろの赤外線レフラクトメーターの出現で過去のものとなった。

 

注2)瞳から眼底をのぞき込んで直像を観察する検査。主に乳頭が強拡大で観察された。倒像鏡に比べ習得が容易だった。

 

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