ワクチン

5月になって大規模接種会場などでワクチンに拍車がかかり、ようやくコロナにも終わりが見えてきました。と書くと、「まだまだ」という声が聞こえてきそうですが、何事にも終わりはあります。

 

現に、アメリカやイギリスなど、ワクチン接種率が人口の半数を超えた国々では、公共施設以外ではマスクを外し、レストラン、観戦などOKとなっています。とにかくワクチンを打つことです。

 

医療機関の職員はありがたいことに優先接種の対象になりました。当院の職員も次々とワクチンを打ってもらっています。小生も5月中には1回目の接種を受ける予定です。

 

ファイザーやモデルナのワクチンはmRNAという遺伝情報物質でできており、今後出てくるであろう遺伝子治療の先駆けのようなものです。

 

ワクチンのロジ(スティックス)は当初試行錯誤があったものの、大規模接種会場という方法にたどり着きました。目標を5000万人が2回、計1億回の接種、それも数ヶ月でということであれば、1日100万回の接種が必要です。大阪で10万回/日。海外のようなドライブスルー方式も考慮すべきでしょう。

 

さて、緊急事態宣言は6月20日頃まで延長されそうです。宣言期間真っ最中とはいえ、待ったのきかない疾患が多い当院では忙しい日々が続いています。白内障網膜剥離、硝子体出血、眼底出血、緑内障など、手術を延期することはできません。

 

コロナ以前では滅多にみられなくなっていた両眼性の進行した白内障(過熟白内障)も最近はしばしば遭遇します。両眼での視力が矯正で0.1以下になっており、日常生活もままならない状態です。また、緑内障の悪化(視野の進行、眼圧上昇)も多いです。この1年間の受診抑制の影響を強く感じています。

 

ご自身の目になんらかの異常を感じたなら、早めの受診を心がけてください。

 

ST