PCR検査

報道でもあるように、発熱や呼吸器症状があっても、濃厚接触者でなければ、保健所の判断により、PCR検査が受けられないケースが多々あります。

そこで、法人向けに、楽天からPCR検査キットを販売されることになったそうです。

感染していないことを確認して安心したい人、家族に感染させないかどうか不安な人などにとっては朗報でしょうが、これが多方面から厳しい批判を浴びています。

 

検体の採取が個人では不完全であり、また、検査の特性上精度がそこまで高くないため、検査結果の信頼性が低いためです。

 

実際に感染している人に検査をして、正確に陽性という結果が得られる割合を、『感度』といいますが、その感度は高く見積もっても、70%程度だと推測されています。

具体的には、感染者100人に検査をしても正しく陽性と判定が出るのは70人。30人は感染しているにもかかわらず、陰性と出てしまうということなんです。個人での検体の採取が不正確になることを踏まえると、さらに感度は下がるでしょう。

要は、感染していても不正確な検査の結果、陰性と誤認し、油断し、不要な外出を繰り返し、感染を拡大してしまう可能性があるということです。

政府や自治体、医療機関や保健所の対応に不満・疑問を抱いてらっしゃる方も多いと思いますが、その道の専門家たちが知恵を振り絞って、この状況を打破しようと必死にやっています。

今は各自できることを、でき得る限りやりましょう。

感染しない、感染させない、正しい情報を正しく理解する。ひとりひとりの協力が感染拡大の阻止に必要です。

 

TN