コンタクトレンズ障害

コンタクトレンズを装用する方は年々増加しています。色々な
種類の使い捨てコンタクトレンズや、ケア用品が販売され、手入れが以前よりも簡便になったことや、インターネットの普及や量販店の増加により、眼科に行かずとも簡単にしかも安くコンタクトレンズが手に入るようになったためと考えられます。

先日の日本眼科医会によるコンタクトレンズ眼障害調査では、コンタクトレンズの入手方法として、4分の1以上が医師の介在しないインターネット購入や通信販売であることが分かりました。

ネット購入や通販で購入すると、眼科で定期検査を受ける機会がなくなります。当院でも、量販店で購入したカラーコンタクトレンズにより、視力障害、痛みが生じ、受診される方が増えています。角膜上皮の軽度の障害であればいいですが、中には角膜潰瘍や眼内炎に至り、重度の視力障害を残すことになる可能性もあります。

眼障害を起こさないために、眼科で「診療」「処方」「処方後のケア」を適切に受け、特に眼に異常がなくても3 カ月ごとに定期
的に検査を受けることが重要です。

コンタクトレンズは使い方を間違えれば、失明の可能性もあるリスクの高い「医療機器」であることを認識し、眼科医の指導をきちんと守って使用することが必要です。

 

TN