ポロネーズ

ポロネーズと言えばショパンの曲と誰でも知ってるでしょう。ポーランドの舞曲(踊りの曲)で、独特の3拍子のリズムを持ちます。最も有名なのが英雄ポロネーズ(6番)でしょうが、全部で17曲あります。

生前に出版されたのは1〜7番と「アンダンテスピアナートと華麗なポロネーズ(作品22)」として知られる管弦楽伴奏付きの曲ですが、それ以前に書かれた9曲もショパン好きにはたまらない魅力があります。

そもそも、ショパンが最初に作ったのもポロネーズで、7歳で作ったとされる曲が残っています。ショパンが成長する過程で獲得した音楽を、その最初から最後まで経験することができるのは、ポロネーズならではの魅力です。

ショパンが若い頃演奏会でもよく演奏したのもポロネーズでした(作品22)。

一般的な1〜7番も良いですが、フォンタナにより没後出版された8〜10番の3曲と16番、および作品22もあんまり重苦しくなく、華麗で演奏効果が上がる点で優れています。これらの5曲はショパンがハイティーンの頃の作品です。

ポーランドが独立に失敗したせいで、パリで流浪の民となった後に書かれたポロネーズ(1〜7番)は、祖国を思う気持ちが強く出て、激しく暗い曲が多いです。弾いていても気が滅入る時があります。

ポロネーズの楽譜はエキエルよりもヘンレが好きです。作品22を除いた16曲が全て1巻に収められており、作曲された年が書いてあるからです。

但し、ヘンレにも作品22は入っていません。全17曲を収めた(世界唯一?)楽譜は全音から出版されています。

ヘンレ版または全音ポロネーズショパンの人生をめぐる旅に出かけませんか。

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