ICL摘出レンティス挿入

今週から師走となり、今年も残すところわずかとなってまいりました。年末、年始は2週間手術をお休みいたしますので、今は、最後の駆け込みといったところです。

今年もいろんなことがありました。もっとも目覚ましい話題といえば、屈折型多焦点IOLレンティスを本格的に行なったことでしょう。昨年から開始し、50眼をとっくに突破したので、製造会社から表彰状をいただきました。まあ、まだブロンズメダルといったところでしょうが。。

春から新しいモデルも出ていますが、当院では旧モデルを好んで使っています。旧と新の違いは、遠用部分にあたる中央の突起の大きさで、旧が面積にして4倍の大きさとなっています。このことにより、遠くの見えやすさは旧モデルの方がはるかにすぐれているのです。瞳の比較的大きな、若い世代では、特に旧モデルを使うべきと思います。

数年前にICLで高度近視の治療をした患者さんに、白内障が出て参りました。まだ40前後の若さですので、白内障手術で調節を失うには忍びなく、ICLの摘出と同時に白内障手術を行い、レンティスを挿入いたしましたところ、目覚ましい改善が得られ、患者さんにもとても喜んでいただけました。

レンティスのおかげで、眼科臨床の幅が大きく広がったことを実感しています。

ST