レンティスによる老眼治療

なんやかんや忙しくしているうちに、6月にはいってしまいました。毎年6月ごろ、患者さんの数がピークに達します。予定手術に緊急手術、また、新患も多いのです。

昨日は網膜剥離の緊急手術があったりで、予定を1時間オーバーして5時半まで手術がかかってしまいました。今日は白内障手術が21例と多かったですが、予定通りに終わりました。

今日の手術の中には、かってICL(有水晶体眼内レンズ)を挿入された方が白内障になり、視力が低下してきたので、ICL摘出と同時に白内障手術を行い、レンティスを入れた方がおられました。

比較的若い方でしたが、レンティスのおかげでなんとか老眼を免れることができています。

JCRS(Journal of Cataract and Refractive Surgery)の最近号でも、レンティスによる老眼治療の話題が出ております。ここでは、術前正視で白内障のない患者を対象として、純然たる老眼の治療を試みた結果、レンティスにより満足する成績が得られたとのことです。

今日はその他、レンティスを両眼に入れた方もおられました。レンティスの挿入手術は原則として両眼同時に行なっております。

ただし、保険による白内障手術は、両眼の場合でも1週間の間隔をあけなければなりません。さもなければ、保険請求が拒否される可能性があります。

ST