NTGとDCT

緑内障は眼圧の上昇とともに視神経が傷み、視野欠損や視力低下をきたし、失明の原因ともなる恐い病気です。眼圧は20mmHgを基準として、それより高いと上昇、低いと正常とされます。

ところが、常に20mmHg以上の眼圧であるにもかかわらず視神経異常をきたさない場合もあり、緑内障ではなく、「高眼圧症(OHT)」と呼ばれます。

逆に、常に20mmHg以下の眼圧であるにもかかわらず、緑内障性の視神経異常をきたしている場合もあり、「正常眼圧緑内障(NTG)」と呼ばれます。

眼圧が高く、視野異常もある普通の緑内障はPOAG(primary open-angle glaucoma)と言います。

ところが、通常の測定方法(ゴールドマン圧平眼圧計や自動眼圧計)による眼圧の測定値は、角膜の厚み(CT)により影響され、CTが小さいほど低く出る傾向があります。

そのことから、LASIK手術で角膜が薄くなった人は眼圧が低く測定されることになります。

最近の報告によれば、NTG、POAG、OHTの患者さんのCTを調べたところ、有意にNTG