多焦点眼内レンズは相変わらず人気です。大阪地区でも多くの施設が手がけるようになっており、このレンズを挿入された患者さんも多くなって来ています。
しかし、誰にでもご満足いただけるとは限りません。
その原因はレンズ自体の性能にあります。ピントを二つに分ける方法が二種類あり、かつ、遠方と近方の割合や瞳の形、大きさなどが複雑に関係するからです。
瞳孔に二種類の度数のレンズが重なることにより、多かれ少なかれ、ハロ、グレアといった現象が出ます。
一人一人、視力の要求度が異なり、また、生活のスタイル（夜型か昼型かなど）も異なりますので、同じレンズを入れても満足度に大きな差が出てきます。
従って、個々の患者さんについて、術後の満足度を予測するのはとても困難です。
不満例に対しては、LASIKによる度数調整、レンズの度数交換、他の種類のレンズと交換など、対処方法がありますので、ご安心ください。
多焦点IOL挿入術では、このような事態を予測しつつ、手術そのものにも特に工夫を凝らしています。
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