夏の地域のお祭りといえば盆踊りですが、最近盆踊りをする地域も少なくなっています。
また、櫓の上で唄や鳴り物を演奏する音頭取りの会も高齢化が進み少なくなっているのが現状です。
音頭取りの会は60代70代が中心で引き継ぐ世代がなかなかいないのですが、
私がお手伝いしている会は30代の会長をはじめ、メンバーも20代、30代の男性で構成されており年々メンバーも増えています。
同世代の人が着物を着て櫓の上で唄、三味線、太鼓をし、そこに町内の方々が輪になって集まってくるのをみて、
『かっこいい、自分もしてみたい』と思い入ってこられるようです。
夏になると毎日のように盆踊り会場を何箇所もはしごして活動しており、その他にも集会やイベントなど、色んな場面に呼ばれて年中活動しています。
先日は、地域の老人会の依頼で慰問に行って参りました。
1時間の枠でしたが、河内音頭、江州音頭、泉州音頭、伊勢音頭の音頭に加えて津軽三味線、民謡、と皆さんが飽きないようバラエティに富んだ構成にしました。
どんな小さな集まりにでも着物を着るよう決めている会なので、私も絽の付け下げを着てお手伝いしました。
その甲斐あって、
たくさん聴けて楽しかった
わざわざ着物で来てくれてありがとう
うちの地域でも盆踊りが復活するよう頑張ってみようかな
などお年寄りの方々に喜んでいただけました。
お食事をご馳走になったあとは、缶ビールをカバンいっぱいに詰め込まれ、両手には大玉のスイカを抱え、
「いつでも野菜をあげるから、携帯の番号聞いとくわ」
と言う新手のナンパも丁寧にかわし、帰宅の途に就きました。
今後も、音頭の方々と協力して色んな活動ができるようレパートリーを増やしていこうと思います。
M・S