山の上のお蕎麦屋さん

 先月、実家に帰省した際に母と共に弟に連れられ、蕎麦を食べに行きました。
場所は愛知県の東栄町東三河山間部に位置する町で、静岡県との県境になります。
弟が仕事関係で知り合った方のお店と聞いており、ただの田舎町にあるのかと思っていました。
ところが、高速道路を飛ばして東栄町に着いてからどんどん山道を登って行き、到着したのはほぼ山頂。
自宅から約3時間の道のり。
周りに民家は少なく、まだ冬の景色ですが見晴らしは最高でした。




お店の名前は『茶禅一』
3時間かけて来たかいのあるおいしいお蕎麦や山菜の天ぷらをいただきました。
普段、蕎麦を食べる機会は少ないのですが、私が今まで食べた蕎麦とはだいぶ違いました。
蕎麦粉だけでつくられる『10割そば』はつやつやで美しく、とにかく「こし」があって食べ応えがあります。
だしもおいしく、蕎麦湯もすっかりいただきました。



遠方から 山頂まで車やバイクでやって来るお客さんが多いのにも驚きました。
 しかしもっと驚いたのは、蕎麦のお店が開いているいるのは春先で、あとは本業のお茶葉の栽培収穫、お茶の販売へと戻るのだそうです。
なるほど蕎麦屋の向かいにはお茶の店がありました。
そこで見かけたかわいい置物。



カエルの横は 茶香炉 だそうです。お茶の葉をたいて香りを楽しむそうです。
おいしいお茶を飲まずに香りだけを楽しむとは贅沢に感じましたが、お店の中は香ばしいお茶の香りに満たされ、癒されました。
                                                               i.k