エクスプレス

先週はとてもあたたかい週末でしたが、これからが寒さの本番のようです。明日は雪が予想されていますのでちょっと心配です。全体として、今年は例年よりも寒いのですが、南半球では異常高温が続いているそうで、北半球でも今年の夏はとても暑くなると予想されています。この寒さを満喫するのも今だけです。

寒いと言っても大阪ではせいぜい摂氏0度くらい。これはアメリカのように華氏でいうと32度に相当します。私はアメリカで2年半留学生活を送っておりましたおり、この華氏表記になれてしまい、摂氏0度がとても暖かいことに気づきました。といいますのも、摂氏0度付近だと雪が解けてくるからです。これが華氏の0度となると本当に寒く、路面もカチカチということを経験いたしました。ちょっと雪が降っただけで大騒ぎの日本がなんとなくこっけいな気がいたします。

それはともかく、今週もたくさん手術が入っております。月曜は硝子体手術、緑内障手術などを行いました。最近、アルコン社のエクスプレスが発売されて以来、トラベクレクトミーが安全、確実に出来るようになりましたので、緑内障の濾過手術を多用しています。これは患者さんにとって大きな福音になっています。

今日は白内障手術が20件行われました。うち、多焦点IOLを2例に使用いたしました。多焦点IOLは先進医療になっており、先進医療特約の民間保険が普及してきたからか、患者さんからのご希望で使用することも増えてまいりました。ただし、利点、欠点がありますので、当院では、よくお話をお聞きした上で、適応を厳格に判断することにしております。

屈折型と回折型があり、それぞれ利点、欠点があります。屈折型の方が視力が出やすいのですが、ハロ、グレアが回折型よりも多いということです。昨年秋から使用を始めたHOYA社の屈折型はとても良い臨床経過を得ております。

明日は白内障手術、木曜はLASIKとエクスプレスによる緑内障手術を予定しております。

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