瓢箪から駒

昨日の記述で、事実誤認がありました。一人で200,000件というのは、いくらなんでも間違いでした。手術時間を3分として一年が525、600分ですから、一睡もせずに手術ばかりしても追いつかないということでした。多分医師が10名以上いる施設の手術数でしょう。

当院では今日も、明日も白内障手術が予定されています。毎日、昼から20件行ったとしても、年間4000件くらいにしかなりません。施設の収容人数を考えますと、その半分でもいっぱいいっぱいという感じになります。

数よりも質、一人一人の患者さんにご満足いただける手術を目指したいと思います。

昨日の手術では、円錐角膜の高度近視の患者さんで、眼内レンズの度数マイナス7Dという方がおられました。実はこのレンズでも予想屈折度数−5Dということで、かなりの近視が残ってしまいますが、何分これ以上のマイナス度数のIOLは作られておらず、「仕方がないけど、場合によっては追加のIOLを挿入しましょう」ということでしたが、術後、なんと、ほぼ正視になり「良く見える!」と喜んでいただけました。

これほどの近視、角膜曲率異常があれば、もちろん、予測屈折度数が狂うのは当たり前ですが、今回はうれしい誤算でまさに「瓢箪から駒」といったところでした。


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