今月の日眼会誌

今月の日本眼科学会雑誌の巻頭言のタイトルは、「ベーチェット病:もはや失明しない」でした。
珍しく、なかなか刺激的なタイトルです!
ドラマなどにも良く登場するので、わりと有名なベーチェット病ですが、治療成績が飛躍的に向上したのは2007年に認可された新しい治療薬のおかげです。
他にも、加齢黄斑変性症なども抗VEGF薬が登場してから治療成績が向上しています。
これらの新しい治療薬は、なぜ良く効くのでしょうか?
それは、病気の根本的な原因により近い部分に作用するからです。
図で説明すると、このようになります。

もちろん同じ病気であっても、難治な場合があったり、発見が遅く手遅れとなる場合もありますので、失明しないと言い切るのは困難です。とはいえ、今回のタイトルを載せられるほどに治療成績が向上したのは喜ばしい限りです。
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