子育て回顧 その2

今日、12月21日はスウェーデンに留学している次男の26回目のお誕生日です。さっき「おめでとう!」とメールしたら「有り難う。今から空港に向かうところ。」と返信がきました。なぜ、次男は空港に向かうかと言うとスウェーデンは今週からクリスマス休暇が始まり、交替で休暇を取って次男は今日からイタリア・チェコ・ドイツへ旅行するのだそうです。ヨーロッパの中は飛行機代がびっくりするくらい安いので貧乏学生でも割とお手軽に旅行ができるそうです。

この次男、26年前にアメリカ(ミネソタ州)で生まれました。ミネソタの冬は大変厳しくて10月には雪が降り、その雪は4月まで解けません。冬はだいたい気温は最高気温が−20度くらいです。風が吹くと体感は−40度です。うっかりしてたら命に関わる寒さなんです。

その次男が生後3カ月くらいのとき、RSウイルスによる風邪ひきから肺炎になり命を落としかけましたが、幸い小児科医のヒルデブランド先生の素早い初期対応のおかげで助かりました。
そういう事があると、親って(母親)この子のことがいつも何だか心配で仕方ないのですね。長男が少しくらい熱があっても「いける、いける!ちょっとくらい熱があっても大丈夫やって。」と学校に行かせても、次男が咳をすると「大丈夫!?今日は早よ寝なさい、寝なさい。明日は学校休む?」と、態度が全然違うので長男は「兄弟で差別やわ〜。継母ちゃう?」と怒っていました。
1歳5カ月違いの年子の兄弟でも性格は全然違います。長男は楽天家、次男は神経質。中学、高校時代、定期考査の時

長男:試験範囲の勉強が完了しなくても平気で寝れる!

次男:範囲が全部終わるまで心配で寝ずに勉強。

まあ、多少の誇張はあってもだいたいこんな感じですから中、高時代の成績は想像できると思います。

大学受験では一浪の長男と現役の次男がW大学受験となりました。 その時もやっぱり、後が無いくせにのんびりしてる(私の目にそう、映っただけかも)長男に「寝なさんな!!!受験生が寝てどうするの?!」と、怒鳴る。隣の次男には「Mちゃん、もう遅いから寝なさいよ。」と優しく言い、やっぱり「継母」疑惑が再現されていました。(自分でも不思議です)

しかし、社会人になると長男の楽天家で打たれ強い性格が幸いしてか、上の先生に怒られても、患者さんにお叱りを受けてもへこたれること無く日夜研修医の修行を楽しんでいるようです。

そして、真面目でプライドが高く神経質な次男は生物学を専攻して自然の中で研究活動する道を選びました。(医学部にも合格していたのに...)

親は我が子に自分の夢や好みを託そうとしがちですが、どういう人生を歩めばその子が幸せか、結局は子供自身が探すことなのでしょう。その探す手立てや方法を教えたりアドバイスするのが親の役目なのでしょうか?

イタリアで26歳のお誕生日を迎えているであろう次男を思いうかべながらいろんな事を思い出しました。

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