日帰り網膜剥離手術

今週と来週はゴールデンウィークにつき予定手術をお休みしていますが、緊急対応は行っております。

今日は、お昼から網膜剥離の手術を1件行いました。バックル、クライオ、Vit、液空気置換でした。

網膜剥離は百人百様といいますか、裂孔の位置、大きさ、原因、剥離の範囲、位置それに、年齢、水晶体のあるなしなどの条件によって、方法は千変万化いたします。

日帰り手術ですので、術後の安静を期待できません。術中の完全復位を目指すとなると、硝子体手術によりガスで伸ばす方法が一般的です。とはいえ、年齢の若い人では水晶体を温存しなければならず、手術操作による白内障を避けなければなりません。

水晶体を温存する場合、周辺部の硝子体を残しますので、バックルの併用が望ましいと思います。剥離の範囲により、輪状締結か部分バックルかを選択します。

裂孔が大きい、多発、下方、など、条件の悪い症例では、液空気置換のあと、シリコンオイルを注入し、一ヶ月くらいのタンポナーデを行います。その場合、シリコンを抜く再手術が必要です。

今週末からちょっと長い連休になりますので、ゆっくり近場めぐりでもする予定です。

ST