見直される表面照射

今日はお昼から白内障手術でした。昨日は硝子体手術が一件他。今週はあと、明日に白内障手術、明後日にはLASIKを何件か予定しています。

そのLASIKですが、一昨年(だったか?)のリーマンショック以来、症例数が減少傾向にありましたが、ここにきてようやく底を打った感があります。日本の景気も悪い悪いと言われながらも、何年も経ちました。最近、GDPで中国に抜かれ、国民一人当たりの収入でも香港、シンガポールに抜かれて久しいです。

日本がアジアの一等国というのは、今や幻想に過ぎません。このままでは明治、大正、昭和のご先祖様に顔向けできませんね。

さて、LASIKでは術後に収差が増えることが多く、特に高度近視では問題となります。収差を少しでも減らす方法として、表面照射が見直されています。LASIKで作るフラップが収差の原因となる可能性があるからです。

当院でもLASIKの代わりにエピLASIK機械的に角膜上皮をめくる方法)やLASEK(アルコールで上皮をめくる)を行うことがあります。たいていは角膜厚の足らない時ですが、たとえ厚くても積極的に行うという考えもあります。

ただ、問題は術直後に視力が出にくいことです。LASIKに比べて、術直後のQOLが落ちてしまいます。

エピLASIKでは上皮を取り除くよりは、LASIKのように照射部分を完全に覆うようにするほうが、経過が良いように思います。ただし、これは正反対の意見もあり、確定してはいません。


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