大山

このたび「坪井眼科ニュース」に初参加させていただきます検査スタッフのOgです。どうぞよろしくお願いいたします。

行楽シーズン到来 ! ということで先日大山を訪れました。あいにくの天気でしたが少し面白い体験をしたのでご紹介します。
世界的に有名な写真家・植田正治さんの写真美術館は大山の麓、田園風景の中に佇み雄大な大山の姿を正面に望むことができます。計算して建てられた建築物からはその景色が一枚の風景画のように切り取られて見えたり、また水面に映る「逆さ大山」を楽しむことができます。
いくつかの写真展示室には砂丘を舞台にしたモダニズム溢れる植田さんの作品が数多く展示されています。それらの写真はもちろんですが、ここにはもう一つ興味を惹くものがありました。それは映像展示室です。この部屋ではカメラの内部を体感することができます。正面壁の上部に小さな穴があり、そこから入った像がレンズを通して反対側の壁面に逆さまに映し出されます。その日は私達がリアルタイムに見ている雨模様の同じ大山の風景が「雨模様-逆さ大山」となって映っていました。つまりその部屋自体がカメラの構造になっているというわけです。室内にいる人はカメラの中に入りカメラ内部に映る像を見ているという感覚です。
そしてカメラは、眼球が物を見る仕組みによく例えられます。瞳孔(ファインダー)から入った光は水晶体(レンズ)を通って網膜(フィルム)に結像します。という訳で、私にはカメラよりは眼球の中にいるような複雑な感覚でした。職業病でしょうか?
因みに、そこに使用されているレンズは最大直径60cm、5枚の総重量は245kgという世界最大規模とのこと。廊下には予備レンズが展示されていました。私達が検眼時に使用しているレンズは枠を含めて5〜20g。いったい何枚の検眼レンズが作れるのだろう??? と、それ以降巨大レンズの存在を意識する毎日です。
Og