抗血管新生薬

先々週3/11に書いた、黄斑変性症の治療薬(抗血管新生薬)の続きです。
この薬は以前からすでに癌などの治療(アバスチン®)に用いられており、眼科の分野では糖尿病網膜症などにも良く効くという報告が多数あります。
しかし、残念ながら黄斑変性症以外への使用は国内でまだ認可されていませんので、今のところ大学病院や一部の施設において、保険適用外で細々と使われるのみです。
糖尿病によりひどい血管新生緑内障になった目に注射すると、新生血管がすみやかに消退するのを大学病院に勤務していたときに経験し、とても感動しました。
糖尿病は緑内障とならんで失明率の高い病気ですが、このような良い薬が早く認可されて、1人でも多くの患者さんが失明の危機から救われることを望んでいます。
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