「今年の10人」に理研の高橋氏 英科学誌ネイチャー

「今年の10人」に理研の高橋氏 英科学誌ネイチャー (日本経済新聞 12月18日配信)

     ネイチャー(http://www.nature.com/news/365-days-nature-s-10-1.16562)より

本日は今年最後のレーシックと硝子体注射を行いました。
硝子体注射はこのブログでも何度かご紹介した抗血管新生薬です。
以前は加齢黄斑変性症のみが適応疾患でしたが、現在は網膜静脈閉塞に伴う黄斑浮腫や糖尿病黄斑浮腫などにも適応が広げられ、数年前までは良い手だてがなかった患者さんに福音となっています。
しかしながら、やはり難治な患者さんも時々おられますので、この注射がさっぱり効かないという事態も起こりえます。
そこで、次世代の治療として注目されているのは、やはり幹細胞を用いた再生医療です。
今年はiPS細胞の世界初めての臨床応用が加齢黄斑変性症の患者さんに行われ、再生医療が実現に向けて大きな一歩を踏み出しました。
もちろん、スタートを切ったばかりですので、これからまだまだ乗り越えるべきハードルが多く残されているとは思いますが、記念すべき年となったことは間違いないことでしょう。
このプロジェクトのリーダーである高橋政代先生が、標題のように世界的な注目を集めておられるのは、同じ眼科医(と申し上げるのも畏れ多いですが...)としても喜ばしいことです。

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