前眼部OCTの紹介(2)

1/21に前眼部OCT(光干渉断層計)の撮影画像を用いて、浅前房に対する白内障手術の効果を解説しました。
今回はレーシックの検査として前眼部OCTを解説します。
レーシック術後の角膜断面を前眼部OCTで撮影すると...

きれいにフラップが作られていることや、残りの角膜(残存ベッド)との境界がよく分かります。この写真の症例では、残存ベッド厚がほぼ300μmです。もしも近視が戻った場合には、レーシックの追加手術はあまりお勧めできない厚みです。
別の症例(下の写真)ではもう少し角膜厚に余裕があるのが分かります。

この境界は術後数年たっても写ります。他院でレーシックを受けた患者さんなどで術前の状態が不明の場合でも、この検査で追加手術が可能か判定できますし、手術方法を決定する上でも役立ちます。
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