金融政策にかかる円の未来

最近の円安で海外からの商品の価格が高くなり、あるいは手に入りにくくなり、全体としてインフレになっているのはご存知のことと思います。最近、オレンジジュースが市場から消えたのは、ブラジルあたりの生産国の不作とは言われていますが、輸入商品につき価格で競り負けていることは容易に想像できます。

 

プリウスアルファードといった国産車が簡単には手に入りにくいなど、昔なら考えにくいことです。利益の出る海外市場向けを優先しているからでしょう。目の保養のためよく高島屋の時計売り場を覗いていますが、最近またまたショウウィンドウから商品が消えつつあります。パテックフィリップなど店舗ごとなくなりました。

 

この円安がいつまで続くのかと言いますと、日米の金利差が解消されるまででしょう。時々財務省が「為替介入」とかいって手持ちの米国債を売っていますが、これはほんのひとときの変動をもたらすに過ぎません。国内向けのポーズと考えたら良いでしょう。

 

日銀が色んな理由で金利を上げることができないとしたら、今後も円安傾向が続くことになります。それならば、減価することが確実な円に投資する人はいなくなり、ますます円安傾向に拍車がかかります。

 

まずは思い切って金利を上げること。これが失われた30年から脱却する唯一の方法だと思います。

 

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