北欧へふたたび

今年の夏休みはお正月に引き続いて北欧の旅に出かけました。お正月は直行便がなく、南回りでドバイ経由を余儀なくされましたが、今回はヘルシンキ行きの関空からの直行便がありました。

フィンエアで北欧へ直行

飛行機はロシアを避けて迂回するため、行きは北回り(北極経由)、帰りは南回り(モンゴル経由)で、共に12~3時間かかりました。長いのは疲れるようですが、これだけの時間があれば2回の食事のあいだゆっくり寝ることができますので快適です。大阪を夜出発し、現地(コペンハーゲン)へは朝到着です。

 

コペンハーゲンとルンドをつなぐオーレスン橋

コペンハーゲンから目的地のルンド(スウェーデン)へは、バルト海に架かるオーレスン橋を経てタクシーで1時間ほどです。途中にパスポートチェックの場所がありますが、係員はおらずスルーされます。

ルンドのグランドホテル

宿泊したのは前回と同じく、ルンド駅前のグランドホテルです。この写真では3階に見えるバルコニーのある部屋が上下に分かれており、そのうちの上のところが我々の泊まったところです。駅前のロータリー、噴水を見下ろせる、ラグジュアリーかつカンファタブルなスペースです。

 

今回は旅行シーズンでしたので、団体旅行客もチラホラいました。ルンドは人口9万人ほどの小さな街です。スウェーデンの最南端に位置しており、昔(12世紀ごろ)はカトリック大聖堂が初めてできたりして、栄えました。宗教改革の後徐々に寂れて、今はヨーロッパでも最も古い大学(ルンド大学)の街として知られています。居住者の大半が大学関係者です。徒歩圏内に大聖堂や博物館、ショッピング街があり、さながらテーマパークのようなきれいな街です。

 

朝食ビュッフェ

ビュッフェスタイルの朝食はどのホテルでもついており、地方地方の特徴が出ます。北欧では新鮮な野菜がほとんどなく、お肉は加工肉しかありませんが、スモークサーモンやキャビアが豊富です。ベリー類のジャムはいろんな種類が楽しめます。

 

食事については、ディナーのメニューでも同じで、「ヤンソンの誘惑」という有名な郷土料理は、ジャガイモ、玉ねぎ、アンチョビ(イワシの塩漬け)、牛乳などが材料の質素なものです。日本で当たり前の、焼肉、お刺身、焼き魚、グリーンサラダなど、ありません。北欧を往復すると、日本の食生活がいかに贅沢か思い知らされます。日本は世界に冠たる食材大国です。

 

その代わり、いろんなエスニック料理のレストランがあります。イタリア料理(主にピザ)、ギリシア料理、タイ料理、インド料理など。今回2度も食べた南インドカレーはとても美味しかったです。チキンカレー、えびカレー、ラム肉カレー、野菜カレーなど、それぞれにルーの味が異なり、どれも楽しめました。食材がそれほど新鮮ではないので、香辛料を上手に使ったエスニック料理が発達しているのでしょう。

 

16〜18世紀、香辛料を求めて危険な航海に出たヨーロッパの人々の心情がわかるような気がしました。

 

コペンハーゲンの街角

今回はコペンハーゲンへも足を伸ばしました。ここはご当地名産レゴショップ、ロイヤルコペンハーゲン(食器)など、有名店が並んでおり、観光客も大勢おられました。

 

気温は10〜25℃くらいで、良い避暑になりました。大阪に帰ってくるとまだまだ暑苦しい夜が待ってました。

 

ST