網膜剥離の硝子体手術

昨日は網膜剥離の緊急手術が2件ありました。たまたま、予定手術のない日に患者さんに来ていただいたからです。ラッキーでした。

阪大に勤務していたころは、「網膜剥離グループ」(今の網膜硝子体)に所属していた関係で、週1〜2例の網膜剥離手術を手がけていました。その頃にくらべますと、網膜剥離の大多数を硝子体手術で行なう現在の方法はかなり変わって来ています。

基本はバックリング、ガスタンポナーデ、硝子体切除、レーザー凝固の組み合わせですが、初回手術ではバックルレスの手術となります。水晶体摘出も割愛すると、所用時間はかなり短縮され、術中、後の痛みもほとんどありません。

昨日手術を行なったうちの1例は、馬蹄形の巨大裂孔でしたが、剥離がそれほど広がる前でしたので、30分ほどで終了しました。

2例目は剥離が広がっており、排液も必要でしたので、1時間半くらいの所用時間でした。こちらは永井副院長が担当してくれました。

オプションとしてバックルやILMピールがあり、これらの併用では更に時間が伸びてきます。

白内障緑内障の手術に比べると、一筋縄では行かない難しさがあります。

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