PVRとVMT

今週の月と火で今月の手術は終了です。ゴールデンウィークに入るからです。

今日は久々にPVR(増殖性硝子体網膜症)の手術を行いました。ご自分では気づかないうちに網膜剥離となり、長期間放置されていた症例でした。

もちろん網膜剥離は全周で、特に下側に増殖膜が張っていました。パーフロロカーボンで後極部の網膜を抑えつつ、周辺部の硝子体、増殖組織をカットし、原因裂孔を光凝固で閉鎖いたしました。輪状締結術とシリコンタンポナーデを併用いたしました。合計2時間弱の長丁場でしたので、さすがに疲れました。

本日はもう1例、副院長執刀によるVMT(硝子体黄斑牽引)もありました。VMTは自然治癒例もあり、ガスタンポナーデのみや薬剤による治療も提唱されていますが、硝子体手術をするからには徹底してILMピールまで行う必要があります。

牽引の除去のみでは効率に黄斑円孔に進行し、悔しい思いをすることになります。膜自体はとても薄く弱いので、ピーリングが意外に難しいです。

昨日は単純硝子体切除2例、単焦点IOLを多焦点IOLに入れ替える手術を1例、レクトミー1例、及び、脱臼IOLの取り出しと新たなIOLの強膜内固定が1例と多彩でした。

5月1、2日、院長は外来診療をお休みさせて頂きます。よろしくお願いいたします。

ST