早めの眼科受診を!

今日も大勢の患者さんに来ていただきました。

手術のよい適応であるにもかかわらず、「まだ何ともありません」とか「手術は危険だから」とか言われ、また手術が怖いこともあって、ずるずると時間が経ってしまっている患者さんがとても多いです。

先日も、95才の患者さんが「急性緑内障発作」ということで紹介されました。隅角が閉塞することにより、眼圧が高くなって視力低下する病気です。副院長がレーザー周辺虹彩切除を行い、眼圧は下がりましたが、視力はとても不良でした。

すでに視神経萎縮が進行しており、視力が回復しなかったのです。患者さんは白内障手術を希望されましたが、視力回復が望めないので断念いたしました。とても不幸な症例です。

多分、70代ですでに隅角が閉塞気味だったと想像されます。しかし、この時点で白内障手術をしておれば、あるいは視神経萎縮は防げたかもしれません。

本日こられた患者さんは90才の男性で、視力が(0.5)程度まで低下しておりました。幸い、眼底、視神経に異常はなく、白内障手術を予定いたしました。

しかし、この方でも、70代で視力が低下し始めたころに白内障手術を行なっておれば、20年以上の長い期間良好な視機能生活を楽しんでいただけたのにと思ってしまいます。

70才になったら、年に一度は眼科を受診されることを、お薦めしたいです。

ST