OCT検査

OCTとはOptical Coherence Tomographyの略で、この中のコヒーレンスとは、光波長の干渉のしやすさを示す度合いのことだそうです。

『同じ光源から発してそれぞれ別の経路をたどった光は、わずかながら時間差をもって同一個所に到達する。このふたつの光が合成されるとき、波長の位相によって干渉が起こる。波長の揃う・揃わないによって、光の強度を強めあったり、あるいは弱めあったりする効果を生む。』

目は透明な組織で光を通しますので、眼科はこのOCTの技術が遺憾なく発揮される分野です。この10年間の眼科医療の進歩は、OCTによる検査器械の向上と歩調を合わせています。

たとえば白内障手術を希望されて来院された患者さんは、当院で前眼部と後眼部の2台のOCT検査を受けていただきます。これにより、手術の適応があるか、術後にちゃんと視力が出るかなど、最も大切な事が診断できます。

緑内障が併発しているかどうかも、OCT検査により簡単に診断できます。

このOCTの技術が、今後、眼内レンズの度数決定にも応用されようとしています。実に3台目のOCT検査器械です。

眼科医療は、想像を越えるスピードで進歩し続けています。

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